雑記

糖尿病は遺伝する?昔より糖尿病患者が40倍も増えたのはなぜか?食事や運動不足が原因

糖尿病は遺伝するという話を耳にしますが、遺伝だけが原因とはいいにくいです。
そもそも糖尿病患者の数は昭和30年頃から約40倍以上にふくれあがっています。これはただ単に遺伝ということだけでは、説明することは到底できません。
ではなにが原因になっているのでしょうか。

糖尿病は遺伝するのか。

確かに両親や祖父祖母に糖尿病の方がいる人は、いない人に比べると糖尿病になりやすいです。これを遺伝というのは時期尚早です。
糖尿病が遺伝するという研究はいくつか出されていますが、その中でも強調されているのは、遺伝だけが原因ではないということです。たくさん食べてしまう(過食)、運動不足、太りすぎている、ストレスなどの生活スタイルや環境要因が重なり合ってはじめて糖尿病が発症するといわれています。
糖尿病が遺伝するのではなく、生活スタイルや環境要因が遺伝するといった方が正しいです。

 

親から子どもへ生活スタイルが遺伝する

たとえば、「ご飯をたくさん食べる」という生活スタイルの家では、子どもが独立した時にも、その生活スタイルは変わらないことが多いです。
その他にも、運動をする家庭と運動をあまりしない家庭では普段の運動量は違うでしょうし、勉強を強要する家庭と強要しない家庭ではストレス具合も違うでしょう。このようにその家庭、家庭で生活スタイルは違うます。この生活スタイルというのは、子どもが意識せず慣れている生活をするため、子どもが親元を離れても、その生活スタイルが持続します。
これが親から子どもへ生活スタイルが遺伝するということです。

 

親がやせすぎていると、子どもは糖尿病になりやすい?

糖尿病の遺伝の話をするときに出てくるのは、遺伝のスイッチの切り替わりについてです。
たとえば、親がやせすぎていると、精子や卵子には、「エネルギーを蓄えやすくする」というスイッチが入り、その遺伝子が子どもに伝わります。
その状態だと、親と同じ量の食事をしても、子どもの方がエネルギーを蓄えやすく、太りやすくなります。
このように蓄えやすい状態だと、糖尿病にもなりやすくなります。

日本人は欧米人に比べて糖尿病になりやすい?

日本人は欧米人に比べると糖尿病になりやすいです。これは先ほども触れたとおり、これは先ほどの親がやせすぎていると子どもが太りやすいという遺伝の話が関連しています。
日本は昭和30年頃から糖尿病患者は約40倍と著しく多くなっています。一方で欧米はここ5~10倍程度しか増加していません。日本に比べるとかなりゆるやかな増加となっています。

日本は欧米に比べてなぜ糖尿病患者が増加しているのか

日本はここ100数年で生活スタイルが大きく変わりました。
もともとは縄文~江戸にかけて長年食料が足りない中で生き抜いてきています。飢餓の状態が長い間続いていたともいえます。
また、日本はお米の国ですが、過去を見てみると穀物類を主に食べており、低脂肪で低カロリーな生活をしていました。
その結果、日本人の身体は低カロリー・低エネルギーでも、身体にエネルギーを効率よく蓄えることができる「省エネ運転できる身体」が作り上げられたのです。
少ないカロリーでも動けるようにたくさんのエネルギーを蓄えます。

少ない脂肪でもたくさん蓄えます

そこで明治~平成にかけて食生活が多く変わります。
元々少ないカロリー、少ない脂肪でも生活できたところに、多くのカロリーや多くの脂肪が取れる食事になるとどうでしょうか。過剰にエネルギーや脂肪を蓄えてしまいますよね。

「省エネ運転できる身体」が逆に、エネルギーや脂肪を過剰に蓄えてしまう身体となっているのです。

そういったこともあり、日本人は欧米人に比べて糖尿病になりやすいという状況になっています。

生活スタイルが大きく変化した

遺伝よりも大きな要因として上がるのは、生活スタイルが大きく変わったことでしょう。
昔に比べると、立ち仕事や身体を動かす仕事をしているとよりデスクワークをする人が増えました。
その結果として、運動をしなくなり、運動不足となります。

運動しなくなると何がまずいかというと、身体の中の糖を消費しにくくなるのです。

 

身体の中で糖を消費するのは

身体の中で糖を消費する方法は二つあります。

 

1つは筋肉が消費する

筋肉は最も多くの糖を燃焼する「臓器」です
ものすごく疲れる運動をしたときに、身体に力が入らなくなるのは、身体の中で糖がたくさん使われて、糖が足りない状態になるからです。筋肉を動かすとそれだけ大量の糖を消費するということです。

2つめはインスリンが糖を消費する

 血中に糖があると、すい臓からインスリンが出されます。すると、インスリンの働きで血液中の糖が身体に取り込まれ、糖を消費します。

運動不足になるとなぜ糖尿病になるのか

本来運動で糖を消費する方がいいのですが、運動不足によって、身体の中にたくさんの糖が残ります。そのような状態が続くと、身体の中の糖はインスリンによる消費に頼ることになります。
 すい臓からのインスリンは無限にでてくるものではないので、ずっとこのような状態が続くと、すい臓が疲弊していき、やがてすい臓からインスリンの分泌が滞り、糖尿病を発症するという経過をたどります。

まとめ

昭和の頃から糖尿病の患者が増えた原因の一つは運動不足です。
糖尿病が遺伝するというのは、正解ですが、むしろ目を向けるべきは生活スタイルが遺伝するという部分なのかもしれません。