雑記

風邪とインフルエンザの違いと予防や治療、かかったときの具体策2016~2017年版

風邪とインフルエンザの違いから、症状、予防方法、治療や具体的な対策についてまとめてみました。

目次を作ってありますので、お探しのところを確認してください。

 

 

風邪とインフルエンザは何が違うのか。

 風邪とインフルエンザは、症状や原因ウイルスが大きく違います。

 風邪はゆるやかに発症して、軽度の発熱です。また、風邪の原因は一般的なウイルスです。ちなみにウイルスの種類はRSウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、コロナウイルスなどの200種類近いウイルスが原因と言われています。
 風邪は1年中流行しています。というのもウイルスの種類が多くあるため一概にこの時期が流行の時期と言えないためです。年中なにかしらのウイルスによる風邪は発生しています。
 

一方インフルエンザはというと

 インフルエンザは急激に発症して、高熱の発熱が見られます。
 インフルエンザは名前の通りンフルエンザウイルスに感染することで発症します。インフルエンザウイルスにもA,B,C型とインフルエンザウイルスの中でも型が分かれ、症状が異なります。

次にインフルエンザ症状について詳しく見ていきましょう。

 

 

風邪とインフルエンザの症状

風邪

一般的に風邪というのは、ウイルスが原因で起こります。風邪は普通感冒と呼ぶこともあります。
症状としては発熱(37℃~)、のどの痛み、のどの腫れ、鼻水、咳、くしゃみなどの呼吸器系の症状が中心で、全身に症状が出にくいです。

インフルエンザ

 インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで起こる病気です。
 普通の風邪と同様でのどの痛み、のどの腫れ、鼻水、咳、くしゃみなどの症状はもちろん見られます。
 特徴的なインフルエンザの症状として、38℃以上の発熱、頭痛、全身のだるさ(全身倦怠感)、ひざなどの痛み(関節痛)、食欲がなくなる(食欲不振)、筋肉痛などの全身症状が出現します。
 また、免疫力が低い子どもや高齢者では、肺炎や脳炎(インフルエンザ脳炎)などへと移行して重症化するケースもあります。

インフルエンザの感染経路(どうやって感染するか)

 風邪もインフルエンザも原因はウイルスなので、感染経路は共通していて、 飛沫感染、接触感染、空気感染の3つの感染経路となっています。それぞれについて説明します。

飛沫(ひまつ)感染

 ウイルスに感染した人の咳やくしゃみに含まれるしぶき(飛沫)を直接吸い込むことで感染します。ウイルス感染している人が咳をするとそのしぶきの中にはウイルスが10万個、くしゃみの場合にはウイルスが約200万個飛び散ります。咳やくしゃみの勢いにのって1~2m先まで飛び散ります。ウイルスが飛沫することで感染するので、飛沫感染といいます。

 

接触感染

 感染した人が咳やくしゃみをしたときに覆った手にはウイルスがくっついています。その手でドアノブやタオル、電車の手すりなどに触れると手からウイルスがそれらの物に移ります。それらのウイルスが付いた物を他の人が触って、目や口や鼻を触ると、体内にウイルスが侵入して感染します。文字とおり、接触して感染することを接触感染といいます。

 

空気感染

 空気中に浮遊することのできる大きさは10μMより小さい場合ですが、ウイルスはこれよりも小さく10nmと言われています。そのため、感染者が咳やくしゃみをしたしぶきからウイルスが空気中に浮遊します。それを吸い込むことで感染することを空気感染といいます。また、空気中に漂うウイルスは24時間ほど感染力を維持できます。

これらの感染経路が重なって風邪やインフルエンザは感染が拡がるのです。

 

インフルエンザの流行時期

 日本においてインフルエンザの流行時期は11月~3月頃です。しかし、こちらも一概にこの時期だけとは言えず、10月頃や5月頃に流行して、小学校や中学校などで学級閉鎖・学校閉鎖が起こっているのを見ますよね。一度流行が始まると、その爆発的な感染力で一気に感染が拡がりますので10月や5月といった時期にも流行することがあります。

 

 

インフルエンザ予防対策

 インフルエンザは予防していても確実に感染を防ぐ方法は実在しません。しかし以下のことをすることで感染するリスクを下げることは可能です。

・予防接種
・手洗い
・うがい(効果薄い、20分ほどで)
・アルコール消毒(手・もの)
・規則正しい生活
・飲酒について
・緑茶
アメリカの栄養学専門誌に掲載された研究では、約2000人の子どもを対象に1日に1~2杯の緑茶を飲むとインフルエンザの発症率が38%、また1日に3~5杯の緑茶を飲むとインフルエンザ発症率が46%減少する結果が出ています。
・マスクの着用・マスクスプレー(湿潤状況)
・咳エチケット
・換気
・加湿
・人ごみを避ける
・ウイルスブロッカー

 

 

風邪とインフルエンザの潜伏期間

 潜伏期間とは、ウイルス(病原体)が体の中に入ってから(感染して)、体に症状が出るまでの期間のことを指します。ウイルスの種類が違えば、潜伏期間も違ってきます。

 

風邪の潜伏期間

 風邪の潜伏期間は1~8日です。こんなにも日にちに日垣があるのはウイルスが一つではないからです。ウイルスによって潜伏期間が異なるため、下の表にまとめてみました。

ウイルス名 潜伏期間
RSウイルス 2~8日
アデノウイルス 5~7日
ライノウイルス 1~3日
コロナウイルス 1~2日

このほかにもたくさんのウイルスが原因となって風邪になるため、一概に何日とは言えません。

 

 

 インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザの潜伏期間は2日~7日です。

 インフルエンザについてもA型、B型、C型の3種類あり、その中でも遺伝子の形がさまざまと違うので潜伏期間に開きがあります。風邪とほぼ同じ潜伏期間となっています。
 また、インフルエンザのウイルスは1つのウイルスが8時間後→100個、16時間後→1万個、24時間後→100万個とどんどん増えてきます。感染当初に侵入してきたウイルスの量によって発症までの時間も違います。

 

 

インフルエンザのウイルスは人間のどこに取り付いて、どこで増えるのか、なぜ増えるのか。

 そもそもインフルエンザウイルスが体の中にどこに取り付いて、どこで増えるのか、なぜ増えるのかってなかなかわからない人も多いと思いますので、解説していきます。

 

どこに取り付くか

 鼻やのどにつくとたびたび言われていますが、インフルエンザウイルスは、のどの上皮細胞に感染します。

 

どこで増えているのか

 のどの上皮細胞に取り付いたインフルエンザウイルスは、その細胞の中で次々と増えていきます。このとき、当然感染された細胞は破壊されてしまうため、そこに炎症が起きます。この破壊と炎症が広がっていくと、高熱を出したり、咳やくしゃみにつながるわけです。そして、上でも述べたとおり、免疫力が低い子どもや高齢者はこの炎症が大きく拡がってしまい、肺炎や脳炎などへと発展してしまいます。

 

なぜ増えるのか。

 インフルエンザウイルスが増えるのは遺伝子を残すためです。人間が子孫を残すのと同じことです。

 インフルエンザウイルスに限らず、ウイルスはウイルスだけでは、増えることはできませんし生きていくこともできません。
ではどうやって増えているか・生きているのかというと、人や鳥、豚などの決まった細胞(宿主)に取り付くことで増えて生き長らえているのです。
ウイルスは取り付いた細胞の中で、ウイルスが増えるのに必要な材料を調達して増え、その細胞を破壊して次の細胞へと飛び出していくのです。
 そうやって取り付くことのできる細胞は限られていますのでその細胞に次々と移っていくことで生き長らえています。

 

インフルエンザは夏の間どうしているの。

 夏なの間、インフルエンザは海外旅行をしているわけではありません。当然宿主の人間に感染しています。上でも言いましたが、ウイルスは宿主と呼ばれる感染することのできる細胞が決まっています。そのため、夏の間であろうと人に感染して生き長らえています。夏の間でもインフルエンザにかかったという話を聞いたことがあると思いますが、それは冬場に猛威を振るったインフルエンザの生き残りでしょう。冬場に比べると、人間ののどや鼻の粘膜が乾燥していないことや、インフルエンザが活動しにくい温度のため、流行は下火になります。しかし確実に小さな感染=流行を繰り返しています。
 このように小規模の流行をしながら、生き長らえ、冬場に来るとインフルエンザウイルスが活動しやすい気温になるとまた爆発的に拡がるのです。

 

 

インフルエンザの治療

治療と聞くと、すぐ「薬を飲むこと」と考えてしまいますが、基本的な治療は安静にすることです。薬物療法に頼りすぎるのも考え物です。

 

まずは安静に。脱水に注意。

安静に十分な睡眠を摂ることが一番大切なことです。そして、高熱により水分が体から出ていきますので、脱水にならないように、水分を十分にとることも重要です。

 

薬物療法

 薬に頼りすぎもよくないといいましたが、インフルエンザウイルスは強力なウイルスなので、薬物療法もうまく使っていくことが大切です。
インフルエンザに対する治療薬としては、タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビル、シンメトレル等ありますが、それぞれインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により使うタイミングが違います。使用する・しないは医師の判断になりますし、処方された際には用法、用量、期間(服用する時間や日数)を医師の指示を守りましょう。
 治療薬の服用を適切な時間・タイミングで開始できれば(発症から48時間以内)、発熱期間が1~2日間ほど短くできたり、鼻やのどからのウイルスの排出も減らせたりと、だるさの緩和や人に感染させるリスクも減らすことができます。
 どちらにしても、インフルエンザと思ったら、自己判断せず、すぐに受診することをお勧めします。症状が出てから薬物療法を開始してもあまり意味がないということで、処方されない場合もあります。骨折り損にならないように早めに受診しましょう。

 

 

具体的にできること

 さきから安静に。水分を摂れ。受診してください。など具体的にできることはないのかと思われるかもしれません。ここからは具体的にできることをお伝えします。

 

水分補給

 先ほどとおなじことをいいますが、水分補給が大切です。
 高熱が出ると、汗を出して体温を下げようとします。そのときに大量の水分が体からは出ていきます。また、水分だけでなく、ナトリウムをはじめとする電解質といわれるものも外へ出されます。(汗がしょっぱいのは電解質の影響です)

効率よく水分と電解質を取るためには、以下のようなものを利用しましょう。
・OS-1などの経口補水液
・アクエリアス、ポカリスエットをはじめとするスポーツ飲料
・塩をひとつまみ入れたお茶

経口補水液やスポーツ飲料などには、ナトリウムやミネラル等の電解質が含まれていて、体へ効率よく水分が補給できるように作られています。注意点としては、がぶがぶ一気飲みをせずにゆっくりとこまめに水分補給をしてください。経口補水液やスポーツ飲料は体に対して、濃い飲み物ですので、いきなりたくさん飲むと吐いてしまうこともあります。
こまめに飲むことを意識しましょう。

 

高熱の時にどこを冷やすか

脇と足の付け根(そけい部)、首の回り等
これらのところを冷やすのはなぜかというと、大きな血管が通っていて、リンパ節があるからです。体温が高くなるのは、体からウイルス等の異物を退治しようとリンパ節が働き熱を発生させます。リンパ節で出された熱で、血液の温度が上がります。全身をめぐる血液の温度があがるので、体温があがるというメカニズムです。
頭を直接冷やす氷枕や冷えピタクールをおでこに張るなどするのは気分的にはすっきりするかもしれませんが、体温を下げるという意味ではあまり意味がありません。
脇、足の付け根(そけい部)、首の回りを冷やすことで、大きな血管=血液を冷やすことになり、全身の体温を下げるのです。
また、冷やすときには氷枕や保冷剤を使い、直接当てるのではなく、タオル等で巻いてから、脇、足の付け根、首の回りに当てましょう。直接当てると低温やけどの恐れがありますので注意してください。

 

熱の出るタイミングで着替え方を変える

 熱が出てきたばかりの頃は寒気がすると思いますので、体温を逃がさないために保温性の高い寝具を着用して、厚手の毛布を使います。
 

 熱が上がってきて(37.5度を超える体温)になったときには、体温を下げる必要がありますので、薄手の寝具にして汗をかいたらこまめに着替えることが大切です。また、掛物も薄手のものを使い、熱が逃げやすいような環境調整をしてください。

 

子どもがインフルエンザかなとおもったら

 自己判断せずにすぐ受診しましょう。もし子どもがインフルエンザに罹った場合には、上でもお伝えした通り、重症化しやすいです。
 子どもは大人に比べて熱に対して、意思表示できない場合もあります。熱や下痢が出ている際にはよく様子をみて、心配であればすぐに受診しましょう。また、高熱になりすぎる場合には薄着にする等して体温調整をしてあげましょう。
 子どもにおいて特に注意が必要なのが合併症です。高熱による意識障害やけいれんを起こすインフルエンザ脳炎や気管支炎、肺炎等にもかかりやすいので自己判断せず、すぐに受診するのが賢明でしょう。

 

家族内でのインフルエンザ対策

 もし家族の一人がインフルエンザになると家族全員に感染するリスクが生じます。一番よくないのは、家族全員に感染して動けない状況になることです。
 このような状況をさけるためにも、家族内感染を防ぐ方法を紹介します。

感染した人は個室で対応
 当然ですが、接触する回数が増えれば感染のリスクも上がります。できれば個室で過ごしてもらいましょう。トイレも可能であれば感染した人が使うトイレと家族は違うトイレを使い、食事も個室でしてもらいましょう。
 また、どうしても接触する場合には、咳エチケット心がけ、タオルの共有や食器類の共有をやめましょう。
 その他にも可能であれば感染した人が触れたところの消毒や手洗いうがいを家族内で徹底して行いましょう。

 

加湿

インフルエンザは乾燥に強いといいますが、むしろ人間が乾燥に弱いのです。
乾燥すると、人間ののどや鼻が持っている異物を退治する機能が落ちるため、インフルエンザ等のウイルスに感染しやすい状況になります。
インフルエンザにかかっていようが、かかっていまいが、加湿器などを用いて家の中が乾燥するのを防ぐのが重要です。